視察・勉強会

「川西市 校内フリースクールおよび財政健全化条例について」「茨木市 課題を抱える若年女性向けシェアハウス」「京都市 行財政改革計画について」を視察しました(2023/5/29~5/31)

2023年5月29日~5月31日、中野区議会 立憲・国民・ネット・無所属議員団で兵庫県川西市、大阪府茨木市、京都府京都市に伺いました。

1.川西市 校内フリースクールおよび財政健全化条例について(5月29日)

不登校児童・生徒のための校内フリースクール(サポートルーム)が、市内全部の小中学校に設置されているという川西市。

有償ボランティアスタッフを配置して、その後引きこもりにならないよう配慮された取組みが進められており、デジタルを活用し勉強の方法を自由に選べるなど、子どもファーストの姿勢が素晴らしいです。

他にも授業認定へのガイドラインの策定の準備が進められているなど、多くのヒントをいただきました。

川西市で施行された財政健全化条例は、厳しい状況にあった財政を改善するための方針をまとめたもので、条文の多くの主語が「市長は」と市長⇨市民に示されたものとなっています。

分かりやすい情報発信、市民の声の吸い上げを通して、市全体が取り組む体制が印象的でした。

2.茨木市 課題を抱える若年女性向けシェアハウス(5月30日)

全ての人が生きるうえで必要不可欠な住居ですが、初期費用や保証人などの関係で若年者にとってハードルが高くなっています。

法律でカバーされない、取り残されてしまう人々がいる現状において、『シェアリンク茨木』が働きかけ、『アドミリ』が府営住宅を活用し取り組んでいるのが、この若年女性向けシェアハウスです。

生活保護以外の選択肢の一つとして、何より安心して暮らすことのできる場所の確保が、どれだけ大きな意義を持つのかを強く感じました。

たくさんの社会課題はつながっている。

制度がなければ作ればいい。

制度利用のための書類は誰にでもわかりやすいものでなければならない。

年度・組織・自治体の枠を超えた横断的な取り組みが必要。

何よりそこにいる人が大事。

説明くださった担当の方の熱い思いに触れこちらもエネルギーをいただきました。

しっかり問題意識をもってまいります。

3.京都市 行財政改革計画について(5月31日)

京都市では長年独自の手厚い施策を推進してきましたが、一方でこうした高い水準の施策を維持するための財政運営に課題が生じていました。

そのため令和3年度財政構造の抜本的な改革を見ざして行財政改革計画を策定しました。

この度はその概要を学んでまいりました。

市民に対し現状と取り組みを丁寧に発信することで、市民にとって納得感のあるかたちで進めているのが特徴的でした。

財政関連は用語も難しく、中野区においても発信の方法は大きな課題です。

今回得た様々な知見を中野区政および議会に反映してまいります。