5月25日に開催された令和5年第1回中野区議会臨時会において、区議会議長に当議員団の酒井たくや議員が選出されました。
議会をよりよく変えていきたい思いの所信表明と、会派が今後目指す議会改革を掲載いたします。
議長選挙にあたり、私の思いの一端を述べさせていただきます。
20年前に初当選し、少数会派で長年過ごして来ました。当時は箸にも棒にもかからないような状況での扱い・情報格差に憤り、区民の代弁者として、職責を果たせているのか自問自答することもありました。
右も左も分からぬまま、大きな会派になり、副議長職も経験させて頂き、この4年間大変に勉強をさせて頂きました。その反面、必死に走って来た中、周りが見えなかったことは反省すべき点です。
僕は、20年間議会を見てきた中で、改革のスピード感の無い議会を変えたい、議会改革度ランキング23区中20位の中野区議会を変えたい。
「誰が言ったか」「どこの会派が言ったか」ではなく、「何を言ったか」で政策が実現するような議会に変えて行きたいという思いで一杯です。
副議長職を経験する中で、議長でなければ中々進めることも出来ない事もあり、議会改革、議会の体質改善のため是非僕が皆さんと一緒に取り組ませて頂きたい。その先頭に立たせて頂きたいと強く思っております。
昨今、住民ニーズは複雑多岐に渡り高度化しております。
2元代表制の一翼を担う議会として、行政の追随機関ではなく緊張感を相互に持って「監視機能」と「立法機能」を果たすことが当然求められ、議会の役割は大きくなります。
これまでも議会改革に先人の方々が取り組まれて参りましたが、今期の私たち中野区議会も更なる改革が求められます。
私は「公正な議会運営」「住民参加」と「情報共有」「議会機能の強化」が必要であると考えます。
まず、「公正な議会運営」ですが、
42名の議員が区民の付託のもと議席を得ており、それぞれ一人一人の議員が区民代表として、大きな塊であってもそうでなくとも公正公平な議会運営のもと自由闊達に議論を深め、最大限能力を発揮できる環境整備が大切です。
42名で議会を前に進める体制づくりに努めます。
- 議員間の情報格差の是正
- 一般質問のテレビ中継の平等化
- 議運協・議会改善検討会の情報提供と定期的な無所属議員さんとの懇談
- 交渉会派の定義を5名から3名へ
- 透明性を高めるため費用弁償の見直し
「住民参加」と「情報共有」
区議会議員選挙の投票率は約40%と低く、区政に関心を持ってもらうべく、住民参加と開かれた議会が重要です。
また、今までの情報公開という一方通行の考えから双方通行の情報共有を進めます。伝えたい情報も大切ですが、区民の知りたい情報を発信する広報戦略が重要です。
- 区議会だより、区議会ホームページにアンケートやモニター制度を活用し外部の目の導入
- SNSでの情報発信
- 委員会のオンライン中継
- 委員会報告案件の早期共有
- 議事録の次定例会までのアップ
- 議案・陳情の賛否のホームページでの見える化
「議会機能の強化」
議会が本来有しいる権限・能力を適切かつ効果的に発揮するための環境整備や充実のため議会機能の強化は必須です。
議会のデジタル化については新庁舎移転に向けたこの一年が勝負であり、課題を改めて整理をし、取り組みを更に進めます。
- ITの得意な議員のPTの検討
- 取手市のような先進的な自治体へのオンライン視察によるデジタル化への意識改革
- MS365の議会への導入
- 議会基本条例の制定
結びに、私はこれからの議会には42人の多様な考え方が重要であると考えます。
行政では多様性の議論は進んでおりますが、まだまだ議会においては十分に浸透しておりません。
議会の体質改善を進め、多様な考え方やそれぞれの存在を重んじ、新しい区議会を皆さんと一緒に作って参りたいと考えます。
池袋にご挨拶が合ったので、帰りに南池袋公園へ。この公園を見て、「中野の公園をもっと魅力的にしたい!」と影響を受けた一つの公園です。ある種原点のような公園に初心を忘れないよう立ち寄らせて頂きました。皆さんが身近な公園で、家族や友達と楽しい時間を過ごせるよう取り組みを進めて参ります。 pic.twitter.com/flafXtmJA6
— 酒井たくや 中野区議会議員 (@sakatakunakano) April 28, 2023