視察・勉強会

「広島県尾道市 地域包括ケアシステムの取り組みについて」「広島県広島市 広島平和記念資料館について」「山口県下関市 ふくふくこども館について」を視察しました(2024/12/18~20)

2024年12月18日~12月20日、会派で広島県尾道市・広島市、山口県下関市に伺いました。

(1)地域包括ケアシステムの取り組みについて(12月18日)

尾道市では、歳を重ねることに幸せを感じられる「幸齢社会」の実現を掲げ、平成27年より取り組みを重ねてきました。

全国における地域包括ケアの先駆けとなった公立みつぎ総合病院に始まり、形の異なるケアシステムそれぞれが、地域に合わせて機能している点が印象的でした。終活・ACPなどもいち早く取り入れており、そのきっかけが地域の声とのことで、体制における感度の高さが説明してくださった職員さんからも伝わってきました。高齢化は中野区含め全自治体の課題と思いますので、今回の視察で学んだポイントを踏まえ、今後の提案に活かしてまいります。

(2)広島平和記念資料館について(12月19日)

広島平和記念資料館は、国内外から年間100万人以上が訪れ、現代の平和活動や国際協力の拠点としての機能も担っています。

展示が単なる過去の記録ではなく、現代社会へのメッセージとして構成されていることも印象的でした。戦争や核兵器の恐ろしさを伝えるだけでなく、現在の核軍縮や平和活動にも触れられており、来館者一人ひとりが「自分に何ができるのか」を考えさせられるようになっています。図らずも、週末には中野区の中学生が平和の旅で訪問予定とのことで、次の世代にこうした戦争の悲惨さや平和の尊さを伝えていく責務を改めて実感しました。

(3)ふくふくこども館について(12月20日)

ふくふくこども館は、「次代を担う子どもたちを多世代で育む」をコンセプトに、市民の交流と子育て支援の拠点として、平成26年にオープンしました。

親子で遊ぶプレイランドは下関の海がモチーフになっていたり、下関ゆかりの詩人 金子みすゞの詩が壁にちりばめられていたり、下関に愛着を持ってもらえるような工夫が印象に残りました。JR下関駅ビル内にある屋内施設ということで、天候に左右されず利用できる点や気軽に立ち寄れる点も子育て世代にとって心強い部分だと感じます。子どもと保護者が共に過ごす居場所として、大いに示唆に富む内容でした。