要望・意見書

「生理の貧困要望書」を区長に提出しました

中野区長 酒井直人殿

立憲民主党・無所属議員団

「生理の貧困」に関する取組みについての要望書

経済的な事情で生理用品を買うことができない、いわゆる「生理の貧困」に女性たちの悲 痛な声があがっています。

この問題の背景には、コロナ禍による経済的な影響が拡がっていること、また、そもそもの経済格差や貧困の拡大が、この「生理の貧困」を生じさせたこと、しかもこれまではそのような問題に悩む女性達の声が取り上げられてこなかったことがあると考えられます。

東京都豊島区では、緊急支援として、防災備蓄の生理用品を活用し、730パックの緊急配 布を決定し、3月15日(月)から配布が始まりました。兵庫県明石市、東京都北区も続い て、配布を行います。一方で「生理の貧困」は、コロナ禍における緊急の突発的な問題だけではなく、それ以前から経済的困窮で生理用品が買えないという問題、そしてその裏には、虐待やネグレクト、父子家庭で子どもが親に相談できないなど、社会的課題と関連している場合もあり、多くの問題が内包されている課題でもあります。

中野区でも、経済困窮により生理用品を買えずに困っている女性へ、生理用品の提供を行 う取り組みを早急に実現していただくよう要望いたします。

また、豊島区のように、声に出さずとも生理用品を受け取れるよう窓口でのカード掲示など、配慮をしながらも本当に必要とされている方の手に届くような仕組みの導入、更には、定期的な配布の検討も重ねて要望いたします。